抗ウイルス薬のタミフルで問題になった
異常行動について一時世間を騒がせました。

実は、

この異常行動とタミフルの因果関係ははっきりしていません。

インフルエンザにかかった時には、医薬品を何も服用していない場合や
解熱剤のアセトアミノフェンだけを服用した後でも、同様の異常行動が現れることが報告されています。

特に子供の場合、インフルエンザに罹ると高熱を出し、
けいれんや意識障害が現れる場合があります。

これはインフルエンザ脳症といいます。

しかし、

インフルエンザ脳症でなくても、高熱そのもののために異常行動を起こす場合があります。

これは熱性せんもうといいます。

インフルエンザ脳症による異常行動と熱せんもうとの違いはまだ十分わかっていませんが、
異常行動が長く続くときや、けいれんを伴った場合は救急で受診してください。

このように一口に異常行動といっても様々な原因があり、それらが重なり合って
異常行動が起きるため、単純にタミフルが悪いとはいいきれません。

もう一つ、良く問題になるのが

「解熱剤を使うべきかどうか?」

ということです。

よく熱が出ると、すぐに解熱剤で熱を下げようとしますが、
これがかえって、風邪を長引かせる原因になります。

ウイルスに抵抗し戦うためには発熱がかかせません。

それを無理に下げてしまうと、
ウイルスを攻撃することができず、症状が悪化してしまいます。

発熱が重要なポイントなので、漢方薬で発熱を
促進させて汗をかいた方が、治りが早くなります。

ただし、

高熱により体力消耗が激しく辛い時には
アセトアミノフェンの服用は問題ないと思います。

よく病院で漢方薬とアセトアミノフェンが一緒に処方されることがありますが、
この場合、一緒には服用しないでください。

それは、

漢方薬で発熱を促進させて汗を出そうとしているのに、
アセトアミノフェンで熱を下げてしまうからです。

つまり、

併用すると効果が相殺されて治療効果が発揮されません。

ですから、もし漢方薬とアセトアミノフェンが処方された場合は、
まず、漢方薬だけ服用して様子を見てください。

それでも、高熱が続く場合にはアセトアミノフェンを服用してください。

なお、

小児のインフルエンザでは、アセトアミノフェン以外の解熱剤は、
インフルエンザ脳症やライ症候群との関連で使用中止になっていますので気をつけてください。

このように、風邪・インフルエンザは身近な病気ですが、
注意することが色々あります。

昔から

「風邪は万病ものと」

といいますが、まさしくその通りですね。

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